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白蛇伝(1)
(はくじゃでん)
<演目紹介>
「白蛇伝」は杭州西湖の雷峰塔縁起にもとづく伝説を劇化した物語である。
乾隆年間(1736〜1795)の昆曲から京劇化したもので、
濡れ場あり、立ち廻りあり、泣き場あり、歌の聴かせ場あり・・・
<見どころ>
夫を奪いし金山寺、長江の淵に沈めてくれん・・・
身重の体を励まして神将たちと必死に戦う白蛇の精・白素貞と、これを助ける水族たちが
群舞を繰り広げる「水漫金山」が有名。
上演は第7場と第8場の2場のみの立ち廻り独立演目がほとんど。
歌の聞かせ場はなんといっても第10場「断橋」に尽きる!

<「水漫金山」(全12場)>
第1場 「遊湖」
峨嵋山(がびせん)に住む白蛇の精・白素貞が青蛇の精・小青を連れて西湖のほとり断橋に
さしかかると、一転にわかに曇り烈しい雨が降りはじめる。
そこへ傘をさして美青年・許仙が通りかかり、互いにひと目惚れ!(ラブラブ・・・)

第2場 「結親」
翌日、白素貞は傘を返すために鎮江で薬屋を営んでいる許仙の家を訪れる。
許仙が独身と知った小青はふたりの仲をとりもち、ふたりは二世を契る。(めでたし、めでたし)
第3場 「説許」
幸せな日々が続きやがて白素貞は身ごもった。
そんな時、金山寺の僧・法海が店に来て「白素貞は峨嵋山に千年生きた白蛇の精で、
このままではお前の命はまもなくなくなるだろう。疑うならば端午の節句に魔除けの薬酒・雄黄酒を
飲ませてみよ。たちまち正体を現すに違いない」と告げる。(余計なお世話じゃ!告げ口だよね!)

第4場 「酒変」
許仙は妻に雄黄酒をすすめる(よせばいいのに)。執拗なすすめに(しつこいっ!)ついに杯を口に運ぶ。
たちまち白蛇の正体が現れ、許仙は驚きのあまり息絶える。(死んじゃった)

第5場 「盗草」
許仙の命を蘇らせることができる唯一の方法は、仙山に生える仙草・霊芝のみである。
しかし、そこには山を守る鶴童(かくどう)鹿童(ろくどう)がいる。
白素貞はふたりを説得するが聞き入れてもらえず、やむなく剣をとって戦い、仙草を手に入れる。
許仙を助けたい一心で闘う白素貞
第6場 「上山」
許仙は生き返ったが、そこへ再び法海が現れて「白蛇の呪縛を逃れるには出家するしかない」と説き
許仙を伴って金山寺へ上っていく。(むざむざ夫婦仲をひき裂いた!!許仙もついていくとは情けない男じゃ!)
去った夫を慕って悲嘆にくれる白素貞・・・
第7場 「索夫」
白素貞は小青を従えて金山寺へ行くが法海は冷たく拒絶し許仙に会わせない。
白素貞は「もし夫を返さなければ金山寺を水中に沈めてしまう」とおびやかした。
法海は神将たちを呼び集めて伽藍の防衛を命じる。
‘白素貞の水族’VS‘法海の神将’のゴングが鳴る!カーン!!
幕が開く。白素貞登場「夫を奪われて既に三日、むざむざ裂かれた夫婦仲、金山を望んで葉がみなし、
青児とともに舟を漕ぐ。剣にかけても我が夫、奪い返さずにおくものぞ」

小青つめよる「旦那様を返せ」
白素貞抑えて「法海様、夫はこちらに居るはずです。どうぞお返しくださいませ」
法海唱う「許仙は今は高徳の僧、妖怪をめとるなどとはもってのほか。お前も早く峨嵋山に帰るがよい。
再び人の世にまぎれこんだら即刻命はないと思え」
白素貞「西湖で許仙と縁を得て、今九ヶ月の子を宿しております。何卒大慈悲心を。私に夫をお返しくださいませ」
小青唱う「お嬢様たちの仲を裂くとは言語道断!」
法海無常にも「妖怪どもをひっとらえよ!」門前払いされる白素貞
小青怒って「おのれ、坊主め!もはや話し合いも無駄というもの。この上は大いに寺を賑わすまでじゃ!」
白素貞唱い舞う「我ら夫婦は薬を売って日を過ごし、幸せな日々を送っていた・・・
夫を奪われた恨みは海のように広く、また深い。魚たちよ、水族よ、金山寺を水底に沈め、我が夫を奪い返せー!」
ならば仕方ない闘うまで!「力をあわせ神将どもに目にものみせん!」

vol.11
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